中学生の英語は何を勉強すれば伸びる?
最新調査から考える夏休みの学習法
英単語・文法・読解・音読を別々に終わらせず、 短い英文の中で結び付けて学ぶための具体的な方法を解説します。
中学生の英語を伸ばすには、英単語・文法・英文を読む練習を 別々に終わらせず、互いに結び付けて学習することが重要です。 英語が苦手な場合は、難しい長文問題を繰り返すよりも、 まず教科書や基本問題に戻り、 「単語の意味が分かる」「文の構造が分かる」「自分で読める」 という状態を一つずつ作る方が取り組みやすくなります。
文部科学省の調査では中学生の英語力はどう示された?
文部科学省は、2026年に 「令和7年度 英語教育実施状況調査」の結果を公表しました。
この調査は、公立中学校、高等学校などを対象として、 英語力やICTの活用状況等を調べたものです。 調査基準日は2026年2月1日で、 公立中学校9,101校が回答対象となっています。 詳細は 文部科学省「令和7年度『英語教育実施状況調査』の結果について」 で確認できます。
CEFR A1レベル相当以上の英語力を有するとされた 中学3年生の割合
2027年度までに中学校卒業段階で 文部科学省が目標としている割合
調査では、中学3年生のうち、 CEFR A1レベル相当以上の英語力を有するとされた生徒の割合は 54.6%でした。 文部科学省は、2027年度までに中学校卒業段階で この割合を60%以上にすることを目標としています。 数値の概要は 文部科学省「令和7年度『英語教育実施状況調査』概要」 に掲載されています。
ただし、この数値だけから、 個々の生徒の努力や授業の良し悪しを判断することはできません。
英語の理解度は、これまでの学習内容、語彙量、欠席経験、 家庭学習の状況、得意な学び方など、 複数の要因に影響されます。 大切なのは、全国平均と比較して焦ることではなく、 現在どこで理解が止まっているかを確認することです。
英語が苦手な中学生は何から始めるべき?
1 分からない単語を残したままにしない
英文を読むとき、知らない単語が多すぎると、 文法を理解していても内容をつかめません。
一方で、単語帳を眺めるだけでは、 実際の英文の中で意味を思い出せないことがあります。
おすすめは、次の順序です。
- 教科書や問題集の英文を読む
- 分からなかった単語に印を付ける
- 意味と読み方を確認する
- 翌日、英文の中でもう一度確認する
単語を一度で完全に覚えようとせず、 複数回思い出す機会を作ります。
2 文法用語だけでなく、文の形を見る
文法問題で正解できても、 長文になると読めないことがあります。
その場合は、「現在進行形」「不定詞」といった名称だけでなく、 英文の中で次の点を確認します。
- 誰が行動しているか
- どの語が動作を表しているか
- いつの出来事か
- 否定文や疑問文では、語順がどう変わったか
英文を短いまとまりに区切り、 「誰が・何をする」という関係を確認すると、 文法と読解がつながりやすくなります。
3 音読は意味を確認してから行う
英文を声に出して読む練習は、 英語の語順に慣れるために活用できます。
ただし、意味が分からない英文を何度も読むだけでは、 十分な学習にならない場合があります。
先に単語と文の意味を確認し、その後に進めます。
- 英文を見る
- 意味を思い浮かべながら読む
- 見ないで言える部分を増やす
速く読むことよりも、 英文と意味を結び付けることを優先しましょう。
問題集は「正解したか」だけで終わらせない
英語の学習では、 間違えた理由を区別することも重要です。
例えば、同じ不正解でも原因は異なります。
原因が違えば、次に行う学習も変わります。
寺子屋SANITTOでは、正解数だけを見るのではなく、 間違い方を整理し、必要な学習へ戻ることを重視しています。 これは、既存記事 「勉強しているのに成績が伸びない理由」 でも詳しく解説しています。
夏休みの英語学習は「短く、繰り返す」
英語が苦手な生徒が、 夏休みに突然長時間の学習計画を立てても、 続かないことがあります。
最初は、例えば次のような30分の構成で十分です。
夏休みにおすすめする1日30分の学習例
教科書の復習
音読・解き直し
余裕が出てから時間や問題数を増やします。
その日に何時間勉強したかだけでなく、 翌日にも内容を思い出せるかを確認する方が、 学習状況を把握しやすくなります。
SANITTOとしての見解
英語が苦手な生徒の中には、 「何を勉強しても分からない」のではなく、 複数の課題が重なっているために、 最初の一歩を選べなくなっているケースがあります。
- 単語が分からない
- 文法もあいまい
- 学校の授業は先へ進む
- 問題集を開いても解けない
このような状態が重なると、 本人の努力だけで学習順序を組み直すのは簡単ではありません。
このような場合は、現在の理解状況を確認し、 取り組む範囲を小さく区切ることが必要です。
寺子屋SANITTOでは、 一人ひとりの理解度と生活状況を確認しながら 学習計画を組み立てる、伴走型の指導を行っています。 詳しくは 「寺子屋SANITTOの伴走型指導とは」 をご覧ください。
家庭でできること
保護者がすべてを教える必要はありません。
まずは次の3点を一緒に確認してみてください。
- 今どの単元を学習しているか
- どの問題から分からなくなったか
- 明日は何を一つ取り組むか
「どうしてできないのか」と問うよりも、 「どこまでは分かるか」を確認する方が、 次の行動を決めやすくなります。
よくある質問
英単語と文法はどちらを先に勉強すべきですか?
どちらか一方だけではなく、 短い英文の中で並行して確認する方法が適しています。 ただし、基本的な単語がほとんど分からない場合は、 教科書に出てくる重要語句の確認を先に行います。
夏休みに1・2年生の内容へ戻ってもよいですか?
問題ありません。 現在の学年より前の内容に理解不足がある場合は、 戻って確認する方が、その後の学習を進めやすくなります。
毎日どのくらい勉強すればよいですか?
必要な時間は理解状況によって異なります。 最初から長時間を設定するより、 毎日実行できる量を決め、 継続状況を見ながら調整しましょう。
まとめ
英単語・文法・読解・音読を一つの英文の中でつなげよう
中学生の英語を伸ばすには、 英単語、文法、読解、音読を別々の作業にせず、 短い英文の中で結び付けることが大切です。
また、間違えたときには、 正解だけを覚えるのではなく、 どこで理解が止まったかを確認しましょう。


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