「国際競争力けん引学部等」とは?高校生の大学選びで知っておきたい3つのこと

「国際競争力けん引学部等」は、外国人留学生を受け入れるための国際化体制が整った大学の学部等を文部科学省が認定する制度です。高校生の大学選びでは、認定の有無だけで進学先を決めるのではなく、「どのような学生と学べるか」「海外・国際交流の機会は何か」「自分の専攻でどんな学びができるか」を具体的に確認する材料の一つとして見るのがよいでしょう。

2026年8月26日、文部科学省は新たに3大学10学部等を「国際競争力けん引学部等」として認定したことを公表しました。

聞き慣れない制度なので、

  • 認定された大学は何が変わる?
  • 入試で入りやすくなる?
  • 高校生の大学選びに関係する?
  • 「国際系」の学部だけが対象?

と疑問に感じる方もいると思います。

今回は、文部科学省が2026年8月26日に公表した認定結果と、国際競争力けん引学部等の制度説明をもとに、高校生・保護者向けに整理します。

「国際競争力けん引学部等」とは?

文部科学省によると、この制度は、外国人留学生の受入れを含む大学の国際化に必要な体制が十分に整っている学部等を認定するものです。

背景には、世界各国で優秀な留学生の獲得競争が進んでいることがあります。

認定された学部等については、外国人留学生を積極的に受け入れられるよう、収容定員を超えて学生を受け入れる際の上限について特例が適用されます。

重要:これは「日本人高校生の募集定員が自動的に増える」「認定された大学へ入りやすくなる」という制度ではありません。文部科学省の通知でも、日本人学生の数を増加させることを想定した制度ではないとされています。

2026年度は3大学10学部等を新たに認定

文部科学省は2026年8月26日、令和8年度分として3大学10学部等を新たに認定しました。

対象は工学・情報系だけではなく、農学、文学、教育、法学、経済など複数の分野に及んでいます。

つまり「国際競争力」という言葉から、英語・国際関係を専門にする学部だけを想像するのは適切ではありません。

制度のポイント

  • 外国人留学生の受入れを含む国際化体制を審査
  • 認定された学部等には収容定員超過の特例を適用
  • 日本人学生の募集定員を増やすことが目的ではない
  • 学修環境そのものの国際化も制度目的の一つ

高校生の大学選びにはどう関係する?

認定されたからといって、その大学・学部が全ての高校生にとって「良い進学先」になるわけではありません。

一方、大学の学習環境を見るための新しい情報の一つにはなります。

1.どんな学生と一緒に学べるかを見る

大学の国際化というと、「留学できるか」だけを確認しがちです。

しかし、国内のキャンパスにさまざまな国や地域から学生が集まれば、普段の授業やゼミ、研究活動の中でも異なる考え方に触れる可能性があります。

大学を見るときには、

  • 外国人留学生はどの程度在籍しているか
  • 日本人学生と一緒に受ける授業はあるか
  • 英語等で学ぶ科目はあるか
  • 学生同士が交流する仕組みがあるか

まで確認すると、「国際化」の具体的な中身が分かりやすくなります。

2.海外へ行けるかだけでなく、何を学ぶかを見る

「海外留学制度がある」というだけで大学を選ぶ必要もありません。

例えば、理工系なら海外の大学・研究機関との共同研究、社会科学系なら海外フィールドワークなど、専門分野によって国際的な学び方は異なります。

重要なのは、自分が学びたい分野と、その大学の国際的な教育・研究環境がどう結び付いているかです。

3.「認定されているか」だけで大学を選ばない

この制度は大学選びのランキングではありません。

認定されていない大学にも、特色ある留学制度、海外大学との連携、外国語教育、研究活動を行っているところはあります。

そのため、認定はあくまで一つの情報として使い、

  • 学びたい専門分野
  • 授業・カリキュラム
  • 研究室・ゼミ
  • 入試方式
  • 卒業後の進路
  • 学費や通学環境

などと一緒に比較する必要があります。

「大学の国際化」は英語力だけの話ではない

文部科学省は、この制度によって大学の学修環境を国際化し、日本人学生についても海外へ挑戦する意識や、多様な価値観を培うことにつなげるとしています。

ここでいう国際化を、「英語が得意な人だけに関係するもの」と考える必要はありません。

異なる文化や考え方を持つ人と一緒に学べば、

  • 自分の考えを説明する
  • 相手と前提が違うことに気付く
  • 一つの問題を複数の視点から考える
  • 分からないことを質問し直す

といった場面も増える可能性があります。

こうした経験は、語学そのものとは別に、大学で専門的に学ぶ上でも意味を持ちます。

SANITTOとしての見解|大学名より「そこで何をするか」まで見る

寺子屋SANITTOでは、大学進学について、偏差値や大学名だけで決めるのではなく、入学後に何を学び、どのような経験をしたいかまで考えることが重要だと考えています。

特に推薦・総合型選抜では、「なぜその大学・学部なのか」を言葉にする必要があります。

そのとき、

「有名だから」ではなく、「この分野を、この環境で、このように学びたい」と具体的に説明できるか。

という視点が重要になります。

大学の国際化も、その判断材料の一つです。

寺子屋SANITTOでは、高校生向けに定期テスト・大学受験対策だけでなく、推薦・総合型選抜や探究活動の整理を含む高校生向け個別指導も行っています。

家庭でできること|大学を調べるときの3つの質問

  1. 「大学で何を学びたい?」
    大学名より先に、興味のある分野やテーマを確認します。
  2. 「その学部では具体的に何ができる?」
    授業、ゼミ、研究、留学、実習などを大学公式サイトで確認します。
  3. 「4年間でどんな経験をしたい?」
    資格だけでなく、研究、国際交流、課外活動なども含めて考えます。

高校1・2年生の段階で志望大学が決まっていなくても構いません。

大学の新しい制度や教育環境について知ることをきっかけに、「自分は何を学びたいのか」を少しずつ具体化していくことができます。

よくある質問

国際競争力けん引学部等に認定されると、大学入試の定員が増えますか?

日本人学生の募集定員を増やすことを目的とした制度ではありません。外国人留学生の受入れを進めるため、一定の条件を満たす認定学部等について収容定員超過の上限を緩和する制度です。

認定された大学の方が就職に有利ですか?

今回の認定だけから就職の有利・不利を判断することはできません。就職状況、教育内容、専門分野、本人の経験など、別の情報も確認する必要があります。

英語が苦手でも国際化した大学を選べますか?

大学・学部によって授業内容や必要な語学力は異なります。国際化した環境に関心がある場合は、授業言語、留学制度、外国語学習支援などを大学公式サイトや説明会で確認してください。

大学選びはいつから始めればよいですか?

具体的な志望校を早期に決める必要はありません。ただし、高校1・2年生から興味のある分野や学部について調べておくと、科目選択や受験方式を考える際の材料になります。

西葛西・清新町で、大学受験・進路の整理からご相談いただけます

寺子屋SANITTOでは、西葛西・清新町、葛西など江戸川区周辺の高校生を対象に、定期テスト、大学受験、推薦・総合型選抜、志望理由書、小論文、探究活動の整理などを個別に支援しています。「まだ志望校が決まっていない」という段階からでも、現在の興味や学習状況を一緒に整理します。

無料体験・学習相談を申し込む 公式LINEで相談する

出典

Tags

コメントを残す

寺子屋SANITTO

寺子屋SANITTOは、西葛西エリアに新しく誕生した少人数制の学習塾です。心理学と学習科学の知見を活かし、学習支援を行っています。

お問い合わせ

4
江戸川区西葛西, 東京都
日本

About the Coach ›

ニュースレター

寺子屋SANITTOをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む