江戸川区は2026年9月、返還不要の新しい「江戸川区給付型奨学金」を創設しました。区の発表では、申込み時の世帯収入・学力に基準を設けていません。大学・短大・高専4~5年・専門学校の専門課程への進学予定者や在学生などが対象で、入学金・授業料・施設整備費等の実費相当額が給付対象です。2026年度の申込期限は9月30日です。
西葛西・清新町など江戸川区にお住まいで、大学や専門学校などへの進学を考えている高校生・保護者の方に、新しい奨学金制度が始まりました。
江戸川区教育委員会は、返還不要の「江戸川区給付型奨学金」を創設しました。
特に注目したいのは、江戸川区が今回の制度について、申込みにあたり世帯収入や学力の基準を設けていないと発表している点です。
江戸川区給付型奨学金とは?
江戸川区給付型奨学金は、大学などへの進学を予定している人、または現在在学している人で、家庭の事情などさまざまな理由から修学が困難な人を対象とする返還不要の奨学金です。
対象となる主な進学先
- 大学
- 短期大学
- 高等専門学校の4年次・5年次
- 専修学校の専門課程
入学予定者の場合、高校、高専3年、専修学校高等課程の卒業・修了見込み者などに加え、高等学校卒業程度認定試験の合格者も対象に含まれています。
さらに、申込者本人または生計維持者が、申込日時点で引き続き1年以上江戸川区内に住民票を置き、実際に居住していることなどの要件があります。
「収入基準なし」=誰でも必ず給付される、ではない
今回の制度について、江戸川区は「収入基準を設けない給付型奨学金」として発表しています。
また、申込み時の学力基準も設けていません。
ただし、これは条件を満たせば全員に自動的に支給されるという意味ではありません。
選考があります。書類審査、面接、選考委員会による審議を経て対象者が決定されます。募集人数も「予算の範囲内」で決定するとされています。
そのため、「所得制限がないから申し込めない家庭が少ない」という点と、「申込みをすれば必ず採用される」という点は分けて理解する必要があります。
いくら支給される?対象になる費用
江戸川区の制度ページでは、支給金額を入学金・授業料・施設整備費等の実費相当額としています。
施設整備費等には、施設整備費、施設維持費、教育充実費など、大学等の施設・設備の整備や維持を目的として徴収される費用が含まれます。
対象として明示されているもの
- 入学金
- 授業料
- 施設整備費等
一方、江戸川区のQ&Aでは、実習・実験費や教材費等は対象に含まれないとされています。
また、申込時に記載した必要額や区全体の予算状況によって、支給額が減額される場合があります。
他の奨学金と併用できる?
江戸川区の制度としては、他の奨学金との併用自体は禁止されていません。
ただし、他制度によって給付、貸付、授業料減免などを受ける場合は、その金額を差し引いた額が江戸川区の給付額になります。
また、併用する相手側の奨学金制度が他制度との併用を禁止している場合もあるため、それぞれの要件確認が必要です。
申込期限は9月30日|必要書類も早めに確認
2026年度の募集期間は、2026年9月1日から9月30日までです。
提出書類には、申込書だけでなく、計画レポート、必要額の根拠資料、成績表などが含まれます。
特に早めに準備したいもの
- 学校が発行する成績表
- 進学先の入学金・授業料等が分かる資料
- 住民票・課税証明等が必要になる場合の確認
- 1,200~1,500字程度の計画レポート
オンライン申請も可能ですが、成績表など一部書類は郵送または窓口提出が必要です。
計画レポートでは何を書く?
江戸川区は、応募時に1,200~1,500字程度の「計画レポート」の提出を求めています。
区の発表では、将来の夢や、その実現に向けて現在取り組んでいること・これから取り組みたいことなどを書くものと説明されています。
これは、学校推薦型選抜や総合型選抜の志望理由書にも通じる考え方です。
まず4つに分けてメモすると整理しやすくなります。
- 将来、何をしたいか
- なぜそう考えるようになったか
- 今まで何に取り組んできたか
- 進学後、何を学び、どう夢につなげたいか
最初から1,500字を書こうとするより、まずこの4項目を箇条書きにしてから文章へつなげる方が整理しやすくなります。
SANITTOとしての見解|奨学金申請も「自分の進路を言葉にする機会」に
寺子屋SANITTOでは、奨学金申請を単に「お金をもらうための書類作成」と考える必要はないと思っています。
今回のように将来の夢や進学後の計画を書く場合、
- 何を学びたいのか
- なぜその進路を選ぶのか
- 自分はこれまで何をしてきたのか
- 大学等での学びをその後どう生かしたいのか
を整理する必要があります。
これは推薦・総合型選抜の志望理由書、小論文、面接対策にもつながる力です。
高校生の大学受験・進路準備については、寺子屋SANITTOでも大学受験や進路に向けた学習相談を行っています。
家庭で今日確認したい4項目
- 応募資格に当てはまりそうか
進学先・在学状況・江戸川区での居住期間等を確認。 - 必要な学費はいくらか
入学金・授業料・施設整備費等を確認。 - 併用予定の奨学金はあるか
他制度の併用条件も確認。 - 計画レポートの材料を4項目でメモする
夢・きっかけ・これまで・進学後、に分けます。
よくある質問
収入が一定以上でも申し込めますか?
江戸川区は、今回の奨学金について申込み時の世帯収入基準を設けていないと発表しています。ただし、居住要件などその他の応募資格があり、選考も行われます。
成績が高くなくても申し込めますか?
区の発表では、申込み時の学力基準も設けていません。ただし提出書類には成績表が含まれ、最終的には書類審査・面接・選考委員会による審議があります。
教材費やパソコン代も支給されますか?
公式Q&Aでは、支給対象は入学金・授業料・施設整備費等で、実習・実験費や教材費等は含まれないとされています。個別費用が対象になるか不明な場合は、江戸川区教育委員会へ確認してください。
他の奨学金と一緒に使えますか?
江戸川区側は併用を禁止していません。ただし、他制度で給付や授業料減免を受ける場合はその額を差し引いて支給され、併用先側に制限がある場合もあります。
大学進学・志望理由・文章の整理もご相談いただけます
寺子屋SANITTOでは、西葛西・清新町、葛西など江戸川区周辺の高校生について、大学受験、推薦・総合型選抜、志望理由、小論文など、「自分の考えをどう文章にすればよいか」という段階から学習・進路相談を行っています。
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- 江戸川区教育委員会「江戸川区給付型奨学金」(2026年9月4日更新)
- 江戸川区「収入基準を設けない給付型奨学金で学生の将来の夢を応援」(2026年9月3日)
情報確認・執筆日:2026年9月5日


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